鉄分が多く含まれているほうれん草は、
栄養が豊富で色々な料理に使うことができるので、
非常に重宝する野菜の一つになります。
その上、お値段も手頃なのが良いですね!
しかし、ほうれん草の唯一欠点なのが、
お料理に使うときのアク抜きです。
このアク抜きは、必ずしなければいけないものなのか?
結論としては、
ほうれん草のアク抜きは、加熱して調理する場合でも、
必ず必要な調理の工程の一つになります。
アク抜きは、ほうれん草に多く含まれている
「シュウ酸」を取りすぎることを防ぎ、
仕上がった後のエグミを減らす効果があります。
そして「シュウ酸」は取りすぎると、
結石ができたりするので体には良くありません。
あく抜きの1番良い方法は、熱湯で1、2分ほど茹でることですが、
電子レンジでもアク抜きは可能になります。
それ以外には「シュウ酸」が減る量は少なくなりますが、
水にさらす方法もあります。
水にさらす場合は、5分間を目処にじっくりと。
もし調理する時にアク抜きをするのを忘れた場合は、
乳製品と一緒にほうれん草を食べると、
体から「シュウ酸」が出ていくことを助けてくれます。
それでは、ほうれん草についてさらに詳しく見ていきましょう。
ほうれん草のアク抜きは必要?水にさらす時間は?
ほうれん草には、たくさん体にいい成分が入っています。
ほうれん草に含まれる成分
例えば、
高血圧やむくみ予防に役立つ「カリウム」、
女性に多い貧血予防に欠かせない「鉄」、
さらに、「ビタミンA」や「ビタミンC」などが
多く含まれています。
特に風邪が流行る季節に採れる冬のほうれん草には、
「ビタミンC」が多く含まれているので、
風邪予防にも一役やってくれます。
この様に、ほうれん草には体に必要な栄養素が
多く含まれているので、意識して食べたいですね。
ですが、一つだけ問題があります。
それは、ほうれん草に含まれている「シュウ酸」です。
「シュウ酸」は体に必要なカルシウムや鉄分を
吸収するのを妨いでしまいます。
それ以外にも、大量に取りすぎると腎臓で結晶化してしまい、
それが塊になり尿路結石の原因になる可能性があります。
激しい腹痛や背中が痛くなったり、
吐き気なども引き起こしてしまいます。
また、食べた時にも味に影響が出てしまい
「シュウ酸」はほうれん草のエグミにつながります。
なので、生で食べてもいいほうれん草以外は、
美味しく健康的に食べるために、必ずアク抜きをしましょう。
ほうれん草のアク抜きの方法
アク抜きの方法は、お湯で茹でる場合は、
たっぷりのお湯に塩を入れます。
ほうれん草を根元の方から入れて、1、2分茹でましょう。
茹で終わったら冷水で冷やし、
「シュウ酸」が抜け切るようにさらします。
他にも「シュウ酸」が水に溶け出しやすいという性質を利用して、
水に漬け置く方法もあります。
約10分〜15分水につけておくだけになります。
これだと何もしなくてもいいので、
他のお料理をしながら放って置けるのが便利ですね。
最後に電子レンジでもアク抜きはできます。
火が通りにくい根本は綺麗に洗って、十字に切れ目を入れます。
その上で等分に切って、ラップで包んでから3分ほどレンチンしましょう。
その後冷水で冷やすと完成です。
レンジに入れる前に一手間ありますが、
お湯で茹でるより必要な栄養素が逃げにくいので良いですね。
ほうれん草のアク抜き忘れた!しないとどうなる?
一度くらいアク抜きを忘れたからといって、
すぐに結石ができる訳ではありませんが、
エグミが出るので美味しくありません。
ですが、やはり気になるという方もいると思います。
もしほうれん草のアク抜きを忘れた場合は、
カルシウムが多く含まれている食品も
一緒に食べるようにしましょう。
牛乳やチーズにヨーグルトなどの乳製品はもちろん、
エビやシラスにモロヘイヤなどにもカルシウムが多く含まれています。
なので、割と手軽に摂取することが出来ます。
生で食べられるほうれん草以外は、
アク抜きを忘れずにしてから美味しく食べたいですね。
ほうれん草のアク抜きはレンジでできる?シュウ酸は抜ける?
先ほどは、レンジでもアク抜きはできるとお伝えしましたが、
ほうれん草のアク抜きといえば、
「たっぷりのお湯で茹でる方が良いのでは?」
と考える方も多いと思います。
お湯で茹でる方が、しっかりと「シュウ酸」が抜け、
電子レンジの場合は「シュウ酸」が残ってしまい
食べるときに酸味を感じてしまう事もあります。
ですが、忙しいのに、
わざわざお湯から沸かすのが大変だったり、
少量しか使わないのにお湯で茹でるのが
面倒と感じる事もありますね。
そんな時は、味の強い料理にすれば、エグミも感じにくくなるので、
お料理するレシピやその時の状況に合わせて
アク抜きの方法を使い分けるのがいいですね。
アク抜きを忘れた場合は、カルシウムが多く含まれた食品を
一緒に食べるようにします。
それは、電子レンジでアク抜きした場合も同じで、
「シュウ酸」の残りやエグミが気になるようなら
同じようにカルシウムが多く含まれる食品と、一緒に食べると安心です。
子供から大人まで多くの人が大好きなクリームシチューやグラタンに、
カルシウムが豊富な牛乳を沢山使い、具材にエビを入れてあげれば、
より多くのカルシウムを摂ることが出来ます。
美味しくほうれん草の栄養と、カルシウムが沢山とれるオススメの方法です。
まとめ
ほうれん草は栄養素の宝庫ですが、
体に良くない「シュウ酸」が含まれています。
「シュウ酸」の摂りすぎは、結石ができてしまう可能性があり、
食べた時にエグミを感じる原因になります。
お湯で茹でたり、水にさらす、電子レンジにかけるなど
そのときに合った方法でアク抜きをしましょう。
アク抜きを忘れてしまったり、アク抜きが完全ではない場合は、
カルシウムが多い食品を一緒に摂ることで、
「シュウ酸」が体の外に排出されるのを促す働きがあります。
色々な方法でほうれん草のアク抜きができるので、
あなたに合った方法で、美味しくほうれん草を食べましょう。
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